2018-01-01から1年間の記事一覧
ハラリ氏の著作の書評は、訳者である柴田氏が巻末において最も簡潔に整理してくださっている。私にはそのような力はなく、語れば語るほど語りきれないことを感じてしまう。とりあえず思ったことをその都度書き留めたい。 まず、本書の原題のサブタイトルは、…
予め申し上げると、私は創価学会員ではない。 創価学会を支持する論考ではないが、偏見を持つべきではないという一考ではある。 かつては互いに厳しく批判することもあった自民公明両党が、手を握ってから20年。本書は、その歴史をジャーナリストである田原…
本書はイェール大学の人気講義をまとめたものであり、日本語版は、原著の前半部分が省略されていることもあり、確かな読者からその点を批判する声がある。 その批判は大変精緻であるのだが、本書を哲学の入門書、魂のような形のない形而上学的なものを語る書…