道上洋三さんと「六甲おろし」
大阪のABCラジオのパーソナリティに道上洋三さんという方がいる。
御年74歳。
同氏の名前を冠に付けた「おはようパーソナリティ道上洋三です」は今年でなんと40周年を迎えるモンスターラジオ番組である。
この道上さんが、「我らの国歌!」と称しながらアシスタントの方と一緒に合唱するのが、六甲おろしである。
この国歌は毎朝聞けるわけではなく、阪神タイガースが勝たなければ拝聴することができない。
今年の阪神タイガースは勝ちに勝ちまくっているので貴重な感じはしないのだが、阪神タイガースが連勝したときは、もはや放送事故。
六甲おろしを連続で歌いに歌う。
朝からなんとも痛快である。
この六甲おろし。
阿久悠氏の「愛すべき名歌たち」(岩波新書)によれば、昭和60年の「バース、掛布、岡田」の年に球団歌として爆発的に有名になったそうである。
六甲おろし自体は、昭和11年(1936年)に「大阪タイガース」の歌としてつくられたものであり、昭和60年という伝説の年に至るまで、阿久悠氏の言葉をお借りすれば「長い眠り」についていたのであった。
今や、眠りにつく間もない猛虎の歌、六甲おろし。
今年は道上さんから何度(何十回)聞くことができるのか楽しみだ。